shiyu

フラ壊

『クラス最底辺の俺、触れたヒロインの死亡フラグが見えるんだが助けたら世界が壊れそう』 ――助けたいだけなのに、選択肢が残酷すぎる ~第6花 知らないまま、選ぶということ~

スズランは、決めていた。 逃げられている理由が分からなくてもいい。 答えが怖くてもいい。 ――それでも、確かめる。 放課後。 人の少ない昇降口で、彼女はアスターを待っていた。 靴箱の前に現れた彼は、スズランの姿を見た瞬間、はっきりと足を止め...
フラ壊

『クラス最底辺の俺、触れたヒロインの死亡フラグが見えるんだが助けたら世界が壊れそう』 ――助けたいだけなのに、選択肢が残酷すぎる~第5花 踏み込みすぎる女

ダリアは、最初から距離が近い。 物理的にも、精神的にも。「ねえアスター。最近、避けてるでしょ」 昼休み。 購買前の人混みの中で、彼女はいきなりそう言った。 心臓が跳ねる。「……何の話だよ」「スズラン。あとモモちゃん」 即答だった。 周囲のざ...
フラ壊

『クラス最底辺の俺、触れたヒロインの死亡フラグが見えるんだが助けたら世界が壊れそう』 ――助けたいだけなのに、選択肢が残酷すぎる~第4花 理由を知らないまま

最近、アスターくんが避けている。 気のせいじゃない。 廊下ですれ違っても、目を合わせない。 声をかけても、必要最低限の返事だけ。 ――嫌われた、のかもしれない。 そう思うと、胸が少しだけ苦しくなる。 私は、何かしただろうか。 失礼なことを言...
どうせ勝てない魔王

どうせ勝てないので、魔王は勇者を楽しませることにしました~第3娯楽~

ダンジョン内部―― 俺は勇者と対峙していた。理由は明白である。 ――久しぶりに戦うつもりだからだ。「お、魔王本人?」 勇者は軽い調子で言った。 相変わらず余裕そうだな。 そもそもが、勇者を倒しさえすればこの苦難は超えられるんだ。「今日は直で...
どうせ勝てない魔王

どうせ勝てないので、魔王は勇者を楽しませることにしました~第2娯楽~

第一ダンジョンの入口は想像以上に静かだった。 本来なら、どこか不気味な雰囲気などの演出があるはずだ。 だが今、聞こえるのは――「お、スライムじゃん。久しぶり」 軽い声。 本来ならばありえないことなのだろうが、勇者は本当に暇つぶしで来ていた。...