俺にとってはこれこそが異世界転生~第18妄想 トリプルデート~

俺にとってはこれこそが異世界転生

 ミズナとさくらに怒られてから、俺はみゆうのことをミサキのことを真剣に考えてみた。

 俺が好きなのはミサキだった。

 だがみゆうのことは嫌いではない。

 一緒に居て楽しいし新しい発見がある。

 そして、みゆうとミサキと一緒に居る時間が長くなったことで、みずほとの時間が少なくなってきた。

 すると妙な寂しさに襲われた。

 みずほと一緒に居る時間は俺にとって居心地のいい時間だったのだ。

 それから、まさやとみずほが仲良くしている姿を見ると、胸がチクリと痛むようになった。

 ついでになぜか最近カリナとも少し仲良くなってしまった。

 言われてみれば、確かにさくらに言われた通り今の俺はモテ期と呼ばれるやつなのかもしれない。

 白状しよう。

 俺は人生で一度もモテたことがない。

 もっと言えば、女性と親しく話したこともない。

 なのに今は親しい女の子が3人か4人いる。

 困惑している。

 どうすればいいのか分からない。

 とりあえず、最初に告白されたのがみゆうなんだから順当にみゆうと付き合うのが筋ってものだろう。

 ではミサキは諦めるのか? 正直諦められない。

 このことはトリプルデートの後にみゆうにはっきりと言おう。

 そんなこんなで、れんとれんの彼女、ともやとともやの彼女、俺とみゆうの3人がトリプルデートする日がやって来てしまった。

 ●

「ホントに付き合ってるの?」

 れんが問うと、みゆうがどういう意味? と圧をかけた。

「え、いや」

 れんは口をつむぐ。

「似合わないってことでしょ?」

 俺が正直に言う。

「あね。うちが美人だからね」

「それって俺がブサイクってこと?」

「うん」

「即答かよ」

 俺とみゆうのいつものやり取りを、れんとともやは口を開けて見ていた。

「仲良しそうですね」

 ともやの彼女が声をかけてくる。

 優しそうな彼女だね。

 そう言えばこの人は、俺が好きなゲームをやってるんだっけ?

「あのゲームってどこまで進んだんですか?」

 俺が聞くと、かなり先まで進んでいることが判明! まぁともやと一緒に協力プレイをしているわけだからサクサク進んでいるんだろうけどさ、ズルいな。

「何そのゲーム。面白いん?」

 みゆうが会話に入ってきたが、そもそもゲームを知らないらしい。

「知らんのかい! 今度教えるから一緒にやろう!」

 俺が大げさなリアクションをすると、みゆうはゲームやんないからなー。とやんわり拒否してきやがった。

 更には、れんの彼女とは好きな漫画の話しで盛り上がっていたらまたまたみゆうが割り込んで来た。

 今度貸してあげると言うと、漫画読まないとか言いやがった。

 ま、ゲームをしないことも漫画を読まないことも知ってたけどね。

「なんというかすごいね2人」

 ともやの彼女が驚く。

 確かにそうだろうよ。

「ん? 何で?」

 みゆうには何が凄いのか分からないらしい。

「2人とも趣味とか性格とか合ってる?」

 ストレートに聞いてきた。

 みゆうが俺の顔を見る。

「合ってない」

 正直に俺が答える。

「ちょっと」

 みゆうが文句言いたそうだけど本当だからしょうがない。

「けど苦痛じゃない」

 これも本当だ。

 みゆうが俺の顔を見続ける。

「なんか分かんないけど、気楽なんだよね。みゆうさんって元々が別次元の人だから、俺と趣味や性格が合っているわけがないことは分かってたし、無理に合わせに来ないのも個人的には気楽」

 素直に本音を言う。

 あ。そうか……

 俺はあることに気がついた。

 他の人は俺の言葉に納得したようで、むしろ女子2人からはなぜか羨ましがられた。

 この日は結局お茶だけで解散ということになった。

 みんなせっかくだから、各々デートをしようという話しになったのだ。

 まぁそりゃ気を使うし疲れるよな。

 世のカップルはよくこんな疲れるダブルデートやらトリプルデートなんてことをするなぁ。

「ばいばーい」

「またねー」

「これからどこ行く?」

「ゲーセン行こうぜ」

 みんな自由に立ち上がる。

 さてと、俺もみゆうとどこに行くか考えるかな。

 この後に俺には修羅場が待っているとは、みゆう以外の誰も知りはしなかったのだった……

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