shiyu

フラ壊

『クラス最底辺の俺、触れたヒロインの死亡フラグが見えるんだが助けたら世界が壊れそう』 ――助けたいだけなのに、選択肢が残酷すぎる~第41花 なかったこと~

「ねえ、アスター」 放課後の教室。 夕日が机の上を斜めに切り取っている。「昨日さ」 スズランは、少し首を傾げた。「私、何してたっけ?」 ペンが止まる。「……昨日?」「うん。放課後」 嫌な汗が、背中を伝う。 昨日の放課後。 屋上で、 スズラン...
フラ壊

『クラス最底辺の俺、触れたヒロインの死亡フラグが見えるんだが助けたら世界が壊れそう』 ――助けたいだけなのに、選択肢が残酷すぎる~第40花 事故待ちじゃない~

昼休みの屋上は、やけに静かだった。 風が強いわけでもないのに、 フェンスが小さく軋む。「スズラン、今日もズレてたよね」 開口一番、ダリアが言った。「……見てたのか」「ううん。感じただけ」 彼女は手すりに腰を預け、空を見上げる。「体操服の件。...
君だけが俺をユイと呼ぶ

君だけが俺をユイと呼ぶ~第14話 佐々木ゆかり~

世界は想像以上につまらなかった。 そんな哲学的な言葉が、俺の頭に流れ込んだ。 白石は俺と距離を取りたがっている。 俺は白石と一緒に昼飯を食うのを辞めた。 放課後の不思議探しも辞めた。 共同発表なんてもはや何の意味もない。 ただ。それだけ。 ...
君だけが俺をユイと呼ぶ

君だけが俺をユイと呼ぶ~第13話 そうじゃない~

「なぁ! ここのハンバーガー屋うまいらしいんだ!」 いつも通り一緒に昼食を食べながら、俺は意気揚々と白石に言う。「……そうなんだ。……おすすめとかあるの?」 白石が俺の顔を見ながら言う。 いいぞ! 食いついた。「一番人気なのは、スペシャルバ...
君だけが俺をユイと呼ぶ

君だけが俺をユイと呼ぶ~第12話 デート~

「意外だったな」 土曜日の朝、白石との待ち合わせ場所で俺が言うと、白石は何が? と目を丸くした。「てっきり。は? なんで? とか言って断られるかと思ったからさ」「さすがに断れないでしょー」 クラスのあの空気だよ? とケタケタ笑うが、それって...