君だけが俺をユイと呼ぶ

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君だけが俺をユイと呼ぶ~第10話 違和感~

違う―― なんか違う―― 俺は確かにどんな形でもいいから白石と一緒に居たいのだろう。 だが、一緒にいればいる程に、違和感を感じずにはいられなかった。「ねぇ朝倉くん。この学校の七不思議はほぼ解決したようなものだし、次は記憶喪失について調べてみ...
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君だけが俺をユイと呼ぶ~第9話 白石の変化~

「ねぇ聞いてる?」「あ。あぁ……」「ごめん。何だっけ?」「さっきからずっと上の空だね」 白石の口からため息が漏れる。 それからもなぜか、俺と白石は昼飯だけは一緒にご飯を食べている。 白石は昼飯の時間になると、義務的に俺の机の近くに来る。 俺...
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君だけが俺をユイと呼ぶ~第8話 距離~

その後どうやって最寄り駅まで帰ったのかを覚えていない。 ただ電車で揺られている間、ずっと頭の中が真っ白になっていた。 何が正解だったんだ? 俺の受け答えは間違っていたのか? 何度も繰り返す自問自答。 答えなんて出るはずもないのに……「終点ー...
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君だけが俺をユイと呼ぶ~第7話 草原のキミ~

ここのところずっと思い出す。 少し昔のことを。 空気がキレイで、風が心地よくて、キミは何の疑いもなく私に言ったよね――「男は強いんだぜ!」 あの言葉があったから。 キミに助けられたから。 だから私は変われた。 ずっと好きでいられた―― 白石...
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君だけが俺をユイと呼ぶ~第6話 接近~

翌朝は驚くほど普通だった。 昨日のことがあったから、恐る恐る学校へ行った自分がバカらしく思える程だ。 コン。いや、白石は至って普通というか謎めいて人を寄せ付けない相変わらずな人物だった。 逆に俺が気にしすぎてる気がして恥ずかしくなった。「ね...