君だけが俺をユイと呼ぶ

君だけが俺をユイと呼ぶ

君だけが俺をユイと呼ぶ~第4話 あだ名~

梅雨が終わりかけたころ、クラスで席替えが行われた。 正直に言えば、白石の隣を離れるのは惜しかった。 けれど同時に、これ以上変な空気になる前に距離ができるなら、それはそれで助かる――そう思っていた。 ……はずだった。「ねえ」 休み時間、背後か...
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君だけが俺をユイと呼ぶ~第3話 図書館~

――やってしまった。 机に突っ伏しながら、何度目か分からない後悔を噛みしめる。 クラスの空気は、もう完全に俺から距離を取っていた。 話しかけてくる人間も、視線も、昨日までとはまるで違う。 別に、あいつと仲良くなりたかったわけじゃない。 ……...
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君だけが俺をユイと呼ぶ~第2話 ユイというワード~

あの言葉が、頭から離れない。 大好きなゲームをしていても、指先だけが勝手に動いて、意識が追いついてこない。 ――ユイはズルいな…… 昼間、白石が確かにそう呟いた。「ユイって……誰なんだ」 声に出した瞬間、胸の奥に小さな違和感が残った。 机の...