君だけが俺をユイと呼ぶ

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君だけが俺をユイと呼ぶ~第47話 思い出~

タイムカプセルを埋めた後は、白石の誕生日が待っている。 その前に試験とかいうものもあるわけだが……「勉強会?」「頼む! 俺を助けると思って」 無理やり頼み込んで、俺はみんなに勉強を教えて貰うことにした。「場所は私が提供しますわ」 という吉岡...
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君だけが俺をユイと呼ぶ~第46話 タイムカプセル~

「おーし。んじゃタイムカプセル埋めに行きますかー」 電車から降りた落合が伸びをしながら言う。 懐かしい道のりを歩きながら俺は、白石の顔を盗み見たがその表情からは何も読み取れなかった。 昨日のあの出来事が嘘のようだ。 おそらく原因は俺の隣だろ...
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君だけが俺をユイと呼ぶ~第45話 少年~

子供は残酷だ。 悪気が無くても悪意が無くても悪意がある言葉を平気で言う。「かおるちゃんは可愛いから嫌い」 私が幼い頃に言われた言葉だ。 理由なんてない。 ただ、可愛いのが罪になったんだ。 誰かの好きな人が私のことを好きになったんだとか言って...
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君だけが俺をユイと呼ぶ~第44話 秘密基地~

「見てユイ! この溝何だか分かる?」「あー。確か小さな川が流れた?」「そう! あの頃の私たちには大きな川に見えたのに、高校生になって見ると小さいんだね」「……この小川に俺たち何か流さなかったか? 確か折り紙で作った船とかそんなの」「よく覚え...
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君だけが俺をユイと呼ぶ~第43話 夜~

「……どうして全部食べるのよ……」 手の中の包みを見つめる。 本当は、みんなに食べてもらいたかった。 褒められて、認められて—— あの白石にだって、負けないって思いたかったのに。 家に残っていたクッキーの片を、口に入れる。「……え?」 なに...